国公立大学でポルトガル語圏について学びたいときには東京、大阪、愛知にある大学から候補を絞ることとなります。
この記事では、国公立大学でポルトガル語を専攻できる大学についてご紹介します。
ポルトガル語専攻がある国公立大学-東京,大阪,愛知の大学
外国語学部の選考を選ぶ場合には様々な選び方がありますが、ポルトガル語圏について専攻したいと思ったときには選択肢が限られてきます。
全国を見ると国公立では東京外国語大学、大阪大学、愛知県立大学にポルトガル語を主専攻とできる大学が存在します。東
東京外国語大学と大阪大学が入試レベルとしては飛び抜けており、愛知県立大学は少し難易度が下がります。
選び方としては入試偏差値や住んでいる地域を考えながら選ぶのがおすすめ。特に東京や大阪に出ることができる場合には、両大学にチャレンジしてみるのもいいと思います。
この二つの大学と比べると少し入試レベルが下がる愛知県立大学もおすすめ。落ち着いた雰囲気の学生が多く、しっかりと勉強したいという場合にはぜひ検討してみてください。
※外国語学部の研究内容はこちら
ポルトガル語圏専攻で学ぶこと
ポルトガル語専攻で学ぶことについて、愛知県立大学のカリキュラムをベースにご紹介します。
世界のポルトガル語圏人口は約2.5億人。
ブラジル(人口約2億2千万人)には世界最大の日系人社会が存在し、日本国内では約28万人のスペイン語圏・ポルトガル語圏出身者が生活しています(うちブラジル人が約21万人)。
海外に出て働く時にはポルトガル語ができると幅が広がります。私もブラジル、アメリカなどの国々の方と一緒に働きましたが、ポルトガル語と英語の2つが話せるというのは大きな武器となりました。
1年次
ポルトガル語と各言語圏の歴史・文化・社会・経済・文学・言語学の基礎を学びます。
語学のみならず地域研究概論(イベリア半島、ラテンアメリカ、ポルトガル語圏)などで基礎知識を幅広く学びます。
2年次
実践的なポルトガル語の運用能力を身につけます。文法知識、読解力、発信力を高めるほか、研究各論(歴史、社会、文化、政治経済など分野ごとの専門科目)の授業が始まります。
3年次
時事、ビジネス、コミュニティ、グローバルイシュー、リサーチ・発信といった目的別かつ実践的でレベルの高い専門言語科目が増えます。各自の関心分野を深めるための研究演習(ゼミ)が始まります。
4年次
4年間の総まとめ。専攻言語による学術作文やプレゼンテーションなどで様々な問題について発表や討論ができる専門知識と高度な語学力を完成させます。指導教員の下で卒業論文を書きます。
※愛知県立大学HP参照
ヨーロッパ学科スペイン語・ポルトガル語圏専攻|外国語学部|学部・大学院|愛知県立大学
※スペイン語とポルトガル語を同時に学ぶコツはこちら
ポルトガル語とスペイン語 特徴は?
ポルトガル語専攻と迷うのがスペイン語専攻。
ここからはポルトガル語とスペイン語の特徴をご紹介します。
ちなみに、愛知県立大学はポルトガル語とスペイン語をどちらも同じ学科で学ぶことができるので、このどちらからで迷っているという場合には是非一度調べてみてください。
ポルトガル語の特徴
ポルトガルやブラジル、日系人文化、日系ブラジル人とのコミュニケーションなどに興味がある場合はポルトガル語がおすすめ。
ポルトガル語は、本国ポルトガルだけでなく、ブラジルやアフリカ大陸などで広く使用できるのが魅力。また、日本には多くの日系ブラジル人の方が住んでいるので、日本の日系人の方とコミュニケーションを取れる様になりたいという場合にもポルトガル語が役立ちます。
近年ブラジルへの企業進出が進んでいるので、将来南北アメリカ大陸で外国語を使って仕事できる可能性も高いのも特徴。
私もポルトガル語を学び、会社に入社後は南米での営業の仕事を担当し、英語やポルトガル語、スペイン語を日々使用しながら仕事をしています。
※ポルトガル語おすすめ入門書はこちら
スペイン語の特徴
使用できる国の多さならスペイン語がおすすめです。
英語についで世界で2番目に通じる国が多い言語で、メキシコを含む中南米全域(ブラジル、ギアナ三国、ベリーズを除く)で使用されていますし、世界で3番目に母語話者が多い言語でもあります(中国語、英語、スペイン語の順)。
ヨーロッパとアメリカ大陸どちらでも広く使用できるのも魅力の一つ。
ヨーロッパを歩いていて、スペイン語で話しかけると、多くの方がこちらの言うことを分かってくれますし、アメリカの南部でもスペイン語が頻繁に使われています。
また、近年メキシコへの企業進出が進んでいるので、将来南北アメリカ大陸で外国語を使って仕事できる可能性も高いです。
私もスペイン語を学び、会社に入社後は南米での営業の仕事を担当し、メキシコに駐在などを含めて10年間英語やスペイン語を日々使用しながら仕事をしています。
※スペイン語おすすめ入門書はこちら
ポルトガル語のおすすめ参考書
ここまでポルトガル語を専攻できる国公立大学についてご紹介しました。
ポルトガル語を勉強したい場合におすすめなのが、ポルトガル語会話と簡単な文法解説のついた参考書、文法書、単語帳の3つの参考書をそろえること。
ポルトガル語の勉強では、「文法を覚え、単語を覚え、音を聞き、発話する」という4つのステップを繰り返すことが大切です。
文法や会話のリスニング練習でおすすめな教材は、『ニューエクスプレス』シリーズ。そして単語の学習は『キクタン』、文法書は『総合ブラジル・ポルトガル語文法』です。
※ニューエクスプレス プラス ポルトガル語
※ポルトガル語 おすすめ参考書はこちら
オンラインポルトガル語
ポルトガル語上達には、一人で勉強やポルトガル語の練習をした上で実際にポルトガル語話者と会話練習することが欠かせません。ネイティブが話す言葉を理解し、即座に返答するという練習を繰り返し行います。
現在はオンライン語学教室などが多く存在していますので、ポルトガル語会話の練習には最適。
質の高いオンラインレッスンが多く、オンライン教室を利用することで、家にいながらポルトガル語をしっかりと練習できます。
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終わりに
この記事では、ポルトガル語を専攻することができる国公立大学をご紹介しました。
ポルトガル語は本国ポルトガルのみならずブラジルなどの地域、日本の在日ブラジル人の方々の間でも使用される言語で、覚えた分だけ使う機会も多くあります。
ポルトガル語やポルトガル語圏について学んでみたいという方は、ぜひそれぞれの大学を調べてみてください。
※ポルトガル語とスペイン語が似てるのかについてはこちら